バイラルマーケティング(読み)ばいらるまーけてぃんぐ(英語表記)viral marketing

翻訳|viral marketing

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バイラルマーケティング」の意味・わかりやすい解説

バイラルマーケティング
ばいらるまーけてぃんぐ
viral marketing

商品やサービスの認知度を高め、広く普及させるため、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログなど、おもにインターネットによる「口コミ」の形で紹介・推薦することで、急速に多くの人へ情報が伝達されるように促すマーケティング手法バイラルとはウイルスvirusの形容詞で、人から人へと情報がどんどん伝わっていくことを、ウイルスの感染増殖に例えた名称である。

 多くの人に情報が伝えられるきっかけやその情報源の影響力、結果的にどのぐらいの人に伝わるかといった点は不確定な要素が多い。だが、インターネットを活用する場合、一般的なウェブ広告ダイレクトメールなどよりも、その商品やサービスなどに興味をもちそうな人が閲覧しているSNSに投稿したり、紹介されることで、低コストでも高い宣伝効果が見込めるうえ、人から人へと級数的に、急速に広がっていく可能性がある。一方で、宣伝であることを隠して有名人がブログで商品紹介をするなどの消費者を欺くステルスマーケティングに陥る危険性も指摘されている。

 この手法は、1990年代、アメリカウェブブラウザで使用する無料電子メールサービスが「口コミ」により急激にユーザー数を獲得した際、インターネット独特の広がり方を示したことから用いられるようになった。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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