バウマン(読み)ばうまん(その他表記)Hans Baumann

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バウマン」の意味・わかりやすい解説

バウマン(Hans Baumann)
ばうまん
Hans Baumann
(1914―1988)

ドイツ児童文学作家。第二次世界大戦中に新進詩人として知られたが、戦後、児童文学の畑に転じ、分断されたドイツの西側の代表的作家の1人となった。ノンフィクション、冒険小説、歴史小説、幼年童話、世界の童謡の収集と翻訳、人形劇の脚本など、その活動の範囲はほとんどあらゆるジャンルにわたる。ノンフィクション『大昔狩人(かりゅうど)の洞穴』(1953)、歴史小説『コロンブスのむすこ』(1951)、『草原の子ら』(1954)、『ハンニバルの象つかい』(1960)、最後の作品となる『イーカロスのつばさ』(1978)などが代表作といえよう。

[関 楠生]

『沢柳大五郎訳『大昔の狩人の洞穴』(1955・岩波書店)』『大塚勇三訳『ハンニバルの象つかい』(1966・岩波書店)』『関楠生訳『イーカロスのつばさ』(1978・岩波書店)』


バウマン(Hermann Baumann)
ばうまん
Hermann Baumann
(1934―2023)

ドイツのホルン奏者。生地ハンブルクの音楽大学で学び、ドルトムント市立管弦楽団を経てシュトゥットガルト放送交響楽団の首席奏者となる。1964年ミュンヘン国際音楽コンクール第1位。1969年フォルクバンク国立音楽演劇大学教授となり、独奏・室内楽活動に転じ、同年(昭和44)ミュンヘン・バッハ管弦楽団と初来日、1974年には独奏者として来日した。とくに演奏至難なナチュラル・ホルンでは、他の追随を許さぬ第一人者であった。

[岩井宏之]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バウマン」の意味・わかりやすい解説

バウマン
Baumann, Julius

[生]1837
[没]1916
ドイツの哲学者ロッツェ弟子。ゲッティンゲン大学教授。観念的実在論立場に立つ。主著"Lehre von Raum,Zeit und Mathematik" (1868) ,"Realwissenschaftliche Begründung der Moral,der Rechts-und der Gotteslehre" (98) 。

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