バグラティ大聖堂(読み)バグラティダイセイドウ

デジタル大辞泉 「バグラティ大聖堂」の意味・読み・例文・類語

バグラティ‐だいせいどう〔‐ダイセイダウ〕【バグラティ大聖堂】

Bagratiジョージア西部の古都クタイシにあった大聖堂。11世紀の初頭にジョージア(グルジア)を統一したバグラト3世が創建。17世紀末にオスマン帝国軍によって破壊されたが、動植物浮き彫りを施された外壁柱頭が残る。1994年、ゲラティ修道院とともに「バグラティ大聖堂とゲラティ修道院」として世界遺産文化遺産)に登録されたが、再建計画のため2010年に危機遺産となり、2017年には世界遺産から抹消された。バグラチ大聖堂

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バグラティ大聖堂」の意味・わかりやすい解説

バグラティ大聖堂
バグラティだいせいどう
Bagrati Cathedral

ジョージア(グルジア)西部の古都クタイシに残る中世に建立された大聖堂。グルジア王国を統一したバグラト3世(在位 975~1014)が 11世紀初頭,国家統一の記念として首都クタイシのウキメリオニの丘に建立した。奥行 50mの巨大な建物で,半円形の後陣を三つ備え,内部の壁にはモザイクが施されていたが,17世紀末にオスマン帝国の攻撃を受け大破した。1994年クタイシ近郊のゲラティ修道院とともに国際連合教育科学文化機関 UNESCO世界遺産の文化遺産に登録されたが,その後行なわれた大規模な修築が世界遺産の完全性や真正性をそこねたとして,2017年に登録を抹消された。

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