デジタル大辞泉 「バタンバン」の意味・読み・例文・類語 バタンバン(Battambang) カンボジア西部、バタンバン州の都市。同州の州都。首都プノンペンの北西約260キロメートル、トンレサップ湖に注ぐサンカー川沿いに位置する。11世紀前後からクメール王朝の領土だったが、18世紀末にタイ領に編入され、20世紀初頭にフランス領カンボジアとして復帰。かつてポルポト派の拠点だったが、現在は首都に次いで同国第二の規模をもつ大都市になった。郊外にワットエクプノン、ワットバナンなどのクメール様式の寺院遺跡がある。バッタンバン。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「バタンバン」の意味・わかりやすい解説 バタンバンばたんばんBattambang カンボジア西部、バタンバン省の省都。首都プノンペンの北西約260キロメートルに位置し、国道、鉄道が通じる。人口20万7000(2003推計)。1795年にシャム(タイ)領に編入されたが、1907年に復帰した。周辺は豊かな穀倉地帯で、市はそれらの農産物を集散する。ワット・ポーなどの歴史的遺跡も多い。1972年には約10万の人口を有したが、75年以降ポル・ポト政権の都市無人化政策により、ほとんど廃墟(はいきょ)と化した。80年以降徐々に復興しつつある。[菊池一雅] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例