1983年に登録されたポルトガルの世界遺産(文化遺産)で、首都リスボンの北方、コスタ・デ・プラタ地方に位置する。フェルナンド1世の死により隣国カスティーリャが王位を求めて侵入し、その戦いに勝利したジョアン1世が、聖母祈願の賜物と感謝して1388年に着工した。主要部分は1533年に完成し、ゴシック様式とマヌエル様式が混在する。この修道院の「創設者の礼拝堂」には、ジョアン1世と王妃が仲睦まじく手をつないで永眠している彫刻の棺やエンリケ航海王子らの棺がある。特に「王の回廊」は、マヌエル様式の彫刻が施されている。人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はMonastery of Batalha。バターリャは、ポルトガル語で「戦い」という意味。