バックパッキング(その他表記)backpacking

デジタル大辞泉 「バックパッキング」の意味・読み・例文・類語

バックパッキング(backpacking)

バックパックを背負い、大自然世界中を旅行すること。

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精選版 日本国語大辞典 「バックパッキング」の意味・読み・例文・類語

バック‐パッキング

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] backpacking ) バックパックを背負って、山野徒歩で旅したり、海外を旅行したりすること。〔アウトドアライフ入門(1977)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「バックパッキング」の意味・わかりやすい解説

バックパッキング
backpacking

食糧装備を背負って山野を旅すること。バックパックとは背中に背負えるように収納したものの総称。1965年ころからアメリカを中心にバックパッカーという表現で,軽登山からワンダーフォーゲル的な旅行までを含めて発達した。その基本には,H.D.ソローの《ウォールデン》や,自然保護運動家ミュアーJohn Muir(1838-1914)の思想を受けつぎながら,自然を愛し,自然の中で生活することによって人間本来の営みや楽しみを見いだしつつ,自然保護やボランティア活動に協力していこうとする考え方がある。1970年ころから日本でもこのことばが使われ,フレーム入りの背負子状のザックも含めて用いられるようになった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バックパッキング」の意味・わかりやすい解説

バックパッキング
backpacking

バックパックを背負った徒歩旅行。バックパックとは衣服食料,キャンプ用具などを背負えるように荷造りをすること,あるいはアルミニウムなど軽合金のフレームに袋を取り付けたリュックサックそのものをさす。バックパックで旅行をする人をバックパッカーと呼ぶ。もとは車や手軽なハイキングでは難しい未開の大自然を旅行するための手段であり,見合った体力,キャンプや野外活動の技術,地勢気象などの専門的な知識が要求された。1960年代になると,自然回帰気運のなかでヒッピーを中心に盛んになり,レクリエーションの意味合いが強くなった。やがて大自然に限定することなく,放浪も含めた格安で自由な旅のスタイルとして,特に若者の間で歓迎されるようになった。

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知恵蔵 「バックパッキング」の解説

バックパッキング

リュックサックやフレームザックを背負って旅すること。1960年代の米国で、ベトナム戦争や環境破壊などへの憂いから、自然への回帰を志して生まれた旅の形式だった。特に、こうした精神性を重んじて旅する人をバックパッカーと呼んだ。近年では、リュックサックを背負って自然の中を旅することを、広くバックパッキングと呼んでいる。

(松倉一夫 アウトドアライター / 2007年)

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