バックフィット制度(読み)ばっくふぃっとせいど

共同通信ニュース用語解説 「バックフィット制度」の解説

バックフィット制度

原子力発電所について、自然災害などの影響に関する新たな知見が得られ、設置許可基準が見直された場合、既に許可を得ている原発でも最新基準に適合させるよう義務付ける制度。2011年3月の東京電力福島第1原発事故を受けて導入された。地震の発生可能性についての新知見が発表されたケースなど、これまでに10件以上の運用例がある。原子力規制委員会は事業者に対し、基準に適合しない原発の使用停止や改造修理の他、必要な措置を命じることができる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バックフィット制度」の意味・わかりやすい解説

バックフィット制度
ばっくふぃっとせいど

新しい安全基準に適合させるため、発電事業者既存の原子力発電所設備の改造・更新を義務づける制度。バックフィットbackfitとは「設備を最新のものに改造・更新する」という意味である。不備があれば、原子力規制委員会が運転停止や廃炉を命じることができる。

[編集部 2022年10月20日]

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