偶蹄目イノシシ科の哺乳類。ほおを突き抜けて上方にのびる特異なきばをもつ原始的なイノシシの1種。このきばは上あごの犬歯が湾曲して上方にのびたもので,長さ31cmにもなる。下あごのきばは短剣状。雌のきばは小さい。体長88~111cm,尾長28~32cm,肩高65~80cm,体重は100kgに達する。体型はイノシシに似るが,毛はふつうまばらにしかはえず,皮膚は亜種によって滑らかなものとしわのよるものとがある。体色は全体に茶褐色。セレベス島,スマトラ島の川や湖に近い湿った森林にすむ。イノシシと異なり,口吻(こうふん)で地面を掘ることはせず,地表に落ちた果実,草木の葉などを食べる。単独あるいは家族群でくらし,きばは雄相互のライバル闘争に使われる。長い上あごのきばはもっぱら相手の攻撃を受けてかわす防御用の武器とされる。1産2子。子には,他のイノシシ類にある白の縞模様がでない。人に慣れやすくペットとしてしばしば飼われる。食用として大量に狩猟されたことと,生息地である森林の伐採のために,近年急激に減少し,絶滅の危機にある。
→イノシシ
執筆者:今泉 吉晴
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目イノシシ科の動物。シカイノシシともいう。スラウェシ島、ブル島、スラ諸島などの森林内の沼地や、深い葦原(あしはら)などに、単独か小家族群ですむ。体長90~110センチメートル、体高65~80センチメートル、体重60~100キログラム。バビルサの特徴は、しわの多いほとんど裸出した皮膚と、成獣の雄の上頬(ほお)を突き抜けて弓状に曲がる犬歯である。上顎(じょうがく)犬歯の長さは、雄では31センチメートルに達する。幼時には褐色の毛を有するが、成長すると脱毛し、裸出した皮膚は灰色から灰褐色にみえる。木の葉、芽、果実などを食べ、朽ち木から幼虫を掘り出すこともあるが、一般のイノシシのように根を掘ろうとはしない。泥浴びや水浴を好む。妊娠期間5か月で、1産2子。子は体長15~20センチメートル、無地である。
[増井光子]
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...
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