バフィン

百科事典マイペディア 「バフィン」の意味・わかりやすい解説

バフィン[島]【バフィン】

カナダ東部,北極海諸島中最大の島。東部は険しい山地,全般的には標高1000m内外の台地で,ツンドラにおおわれる。氷食を受け海岸はフィヨルドが多い。海岸沿いに少数イヌイットが居住し,狩猟漁業を行う。1616年英国のW.バフィンが探検。19世紀後半から20世紀初頭まで捕鯨拠点があった。47万6000km2。約3000人。
→関連項目デービス海峡ハドソン海峡

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バフィン」の意味・わかりやすい解説

バフィン
ばふぃん
William Baffin
(1584ころ―1622)

イギリスの探検航海家。水先案内人として1612年初めて北極の北西航路探検に参加。1613年マスカビ社入社、漁場探検に携わったのち、1615年同社の北西航路発見航海で水先案内人を務め、カナダとバフィン島を分けるハドソン海峡を探検した。翌年やはり同じ資格でデービス海峡を経てバフィン湾へ、自国の航海者ジョン・デービスが1587年到達した箇所より300マイル(約483キロメートル)深くまで進入、インドへ抜ける北西航路の存在を疑う見解を発表した。以後は東インド会社のため紅海ペルシア湾を調査、1622年同湾キシム島のポルトガル軍攻撃に参加して負傷、死亡。月を見て緯度を算出したのは、記録されている限り彼が最初である。

[越智道雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バフィン」の意味・わかりやすい解説

バフィン
Baffin, William

[生]1584? ロンドン
[没]1622.1.23.
イギリスの航海家。 1612年北西航路の探索遠征に従い,13~14年スピッツベルゲン捕鯨会社に勤めた。 15年北西航路の発見を試み,ハドソン海峡を調査。 16年デービス海峡を北上,彼にちなんで名づけられたバフィン湾を見出し北緯 78°余まで航行した。 17~19年イギリス東インド会社に入り,イギリス領インドへの旅行を行い,紅海とペルシア湾を調査。 20年再び東方へ航行したが,ペルシア湾のキシムを攻撃した際戦死した。

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