バリリ弦楽四重奏団(読み)ばりりげんがくしじゅうそうだん(英語表記)Barylli Quartett

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バリリ弦楽四重奏団」の意味・わかりやすい解説

バリリ弦楽四重奏団
ばりりげんがくしじゅうそうだん
Barylli Quartett

オーストリアの室内楽団。1945年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターワルター・バリリWalter Barylli(1921―2022)を中心に、このオーケストラの主要奏者で結成ウィーン演奏の伝統とバリリの個性を融合した格調高い上品なアンサンブルを築き上げ、世界的な名声を得た。1957年(昭和32)来日。1959年バリリが右腕麻痺(まひ)の職業病に冒され、解散。活動期間は比較的短かったが、ベートーベンモーツァルトの演奏に一時期を画し、ウィーン・フィルの楽員が代々結成した数々の弦楽四重奏団のなかで卓越した存在と評価された。

[岩井宏之]

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デジタル大辞泉プラス 「バリリ弦楽四重奏団」の解説

バリリ弦楽四重奏団

オーストリアの弦楽四重奏団。1943年にバイオリン奏者ワルター・バリリを中心に結成。1950年代に活躍し、バリリの肘の故障により活動休止。ベートーヴェン、モーツァルト、シューベルトなどの演奏で知られる。

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