パガーノ(その他表記)Pagano, Francesco Mario

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パガーノ」の意味・わかりやすい解説

パガーノ
Pagano, Francesco Mario

[生]1748.12.8. ブリエンツァ
[没]1799.10.29. ナポリ
イタリアの法学者,政治家。 1777年にナポリ大学刑法学教授となり,かたわら弁護士活動も続けたが,自由主義思想のかどで 96年に逮捕され職を追われた。釈放後亡命を選んだが,99年1月パルテノペア共和国成立とともにナポリに戻り臨時政府に加わった。しかしブルボン朝側の反革命の成功により再び捕えられ,火あぶりの刑に処せられた。主著『政治論集』 Saggi politici (1783,85) ,『刑事訴訟考察』 Considerazioni sul processo criminale。

パガーノ
Pagano, Giuseppe

[生]1896. パレンツォ
[没]1945. マウトハウゼン
第1次世界大戦後のイタリア建築界を指導した建築家。トリノ工科大学を卒業後,1924年から同地で新しい都市住宅計画を標榜。また3年ごとに開かれるミラノのトリエンナーレ造形展を主唱し,1936年には現代住民のための新陳列館の増設を受け持った。この頃から進歩的な建築雑誌『カサベラ』の編集を主宰。 1932年ローマ大学の総合設計で担当した物理学教室は,イタリア現代建築の最初の例。内政不安の時代にイタリア合理主義建築運動を推進したため,最後はファシスト党によりドイツへ追放され,同地で死去

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