ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パガーノ」の意味・わかりやすい解説
パガーノ
Pagano, Francesco Mario
[没]1799.10.29. ナポリ
イタリアの法学者,政治家。 1777年にナポリ大学刑法学教授となり,かたわら弁護士活動も続けたが,自由主義思想のかどで 96年に逮捕され職を追われた。釈放後亡命を選んだが,99年1月パルテノペア共和国の成立とともにナポリに戻り,臨時政府に加わった。しかしブルボン朝側の反革命の成功により再び捕えられ,火あぶりの刑に処せられた。主著『政治論集』 Saggi politici (1783,85) ,『刑事訴訟の考察』 Considerazioni sul processo criminale。
パガーノ
Pagano, Giuseppe
[没]1945. マウトハウゼン
第1次世界大戦後のイタリア建築界を指導した建築家。トリノ工科大学を卒業後,1924年から同地で新しい都市住宅計画を標榜。また3年ごとに開かれるミラノのトリエンナーレ造形展を主唱し,1936年には現代住民のための新陳列館の増設を受け持った。この頃から進歩的な建築雑誌『カサベラ』の編集を主宰。 1932年ローマ大学の総合設計で担当した物理学教室は,イタリア現代建築の最初の例。内政不安の時代にイタリア合理主義建築運動を推進したため,最後はファシスト党によりドイツへ追放され,同地で死去。
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