ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パス・エステンソロ」の意味・わかりやすい解説
パス・エステンソロ
Paz Estenssoro, Víctor
[没]2001.6.7. タリハ
ボリビアの弁護士,政治家。ラパスのサンアンドレス大学で教鞭をとったのち,1941年新政党「民族革命運動」を創立した。 45年 G.ビジャロエル政権の蔵相となったが,翌年同政権崩壊後ブエノスアイレスへ亡命。 51年の選挙で民族革命運動から推されて勝ち,52~56大統領に就任。「ボリビア革命」と呼ばれる経済社会改革を実施し,三大スズ鉱山の国有化などを行なった。 56~60年はイギリス駐在大使をつとめ,60年の大統領選挙で再選,64年3選されたが,同年 11月 R.バリエントス・オルトゥニョ副大統領の軍事クーデターで打倒され,ペルーに亡命。 71年8月 H.バンセル・スアレス政権に協力のため帰国したが,74年1月再び国外に追放された。 85~89年大統領として4期目をつとめ,きびしい緊縮政策でインフレを鎮静させた。
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