パリティー(その他表記)parity

翻訳|parity

デジタル大辞泉 「パリティー」の意味・読み・例文・類語

パリティー(parity)

等しいこと。同等。同格
価格の平衡平価
素粒子の内部状態の特徴を、波動関数符号空間反転によって変わるかどうかで示す物理量。符号が変わらないときを+1(正・偶)、変わるときを-1(負・奇)であるという。陽子では+1、πパイ中間子では-1となる。偶奇性
二進法における1の数が奇数個または偶数個ある状態。コンピューターではデータの単位に余分の1ビットを追加してこの状態を作り、誤りの検出訂正を行う。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「パリティー」の意味・読み・例文・類語

パリティー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] parity )
  2. 数学で、1と0とから成る数列における1の個数の偶・奇を表わす語。その個数が偶数のときパリティーは0、奇数のときパリティーは1であるという。
  3. 粒子性質の一つ。波動関数の符号が空間座標反転によって変わるかどうかで示す物理量。符号が変わらないとき偶または正(+1)、変わるとき奇または負(-1)であるという。

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知恵蔵 「パリティー」の解説

パリティー

物理状態を表す量子力学の波(波動関数)が、鏡の向こうの反転世界でどうなるかを示す値。同じなら+1、波の符号も逆転すれば-1。粒子は固有のパリティーをもつ。強い力電磁気力現象では保存されるが、弱い力の現象では保存の破れが見つかっている。偶奇性とも呼ばれる。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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