日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒルティウス」の意味・わかりやすい解説 ヒルティウスひるてぃうすAulus Hirtius(?―前43) 古代ローマ、共和政末期の武将、政治家。紀元前43年のコンスル(執政官)。前54年以降カエサルの忠実な部将として、とくに官房長的な役を果たしつつガリア戦争および内乱で活躍した。前45年にはガリアの長官となり、前43年にはアントニウスに対して戦い、オクタウィアヌスと結んでムティナで勝利を得たが、戦死した。カエサルの『ガリア戦記』の第八巻の著者、また『アレクサンドリア戦記』の執筆者。[長谷川博隆] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例