ビオコ島(読み)びおことう(英語表記)Bioko

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビオコ島」の意味・わかりやすい解説

ビオコ島
びおことう
Bioko

西アフリカ、ギニア湾東部にある火山島。旧称フェルナンド・ポーFernando Póo島、マシアス・ヌグエマMacías Nguema島。赤道ギニアに属し、北岸に首都マラボ(旧称サンタ・イサベル)がある。面積2017平方キロメートル、人口5万7190(1983センサス)、12万5000(2002推計)。北東約50キロメートルにあるアフリカ大陸のカメルーン山の延長部にある火山島で、北部に最高峰マラボ火山(3008メートル)がそびえる。1472年にポルトガル人フェルナンド・ポーによって発見され、1778年スペイン領となり、1968年大陸部のムビニ(旧称リオムニ)と合併、赤道ギニアとして独立した。住民はブビ人が中心だが、ポルトガル人やスペイン人との混血も多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビオコ島」の意味・わかりやすい解説

ビオコ島
ビオコとう
Bioko

旧称フェルナンドポー Fernando Póo島。赤道ギニアの主島。大西洋のギニア湾湾奥,カメルーン沖合い約 40kmに位置。面積約 2017km2。中心地は首都マラボ。行政的にはビオコノルテ州を形成。火山起源で,最高点はサンタイサベル山 (3008m) 。 1472年頃ポルトガル人のフェルナンド・ポーが到達。ブビ族が住んでいたが,18世紀末からスペインの植民地となった。 20世紀に入り,ナイジェリアイボ族などの季節労働者が導入され,カカオをはじめ,コーヒー,バナナ,ヤシの栽培や牧畜が急速に発展。高温多湿で肥沃土壌良港などに恵まれ,特にカカオの生産により,リオムニ (大陸部分) をしのぐ経済発展をとげている。人口5万 7740 (1983) 。

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