ビジャープル(英語表記)Bijāpur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビジャープル」の意味・わかりやすい解説

ビジャープル
Bijāpur

インド南西部,カルナータカ州北部の古都。ビジャープル県の行政庁所在地。ベルゴーム北東約 160kmの丘陵地に位置。 13世紀末までヤーダバ朝の首都で,その後もバフマニー朝のもとで発展。 1489年アーディル・シャーヒ朝が成立して最盛期を迎え,デカン地方の中心都市,インド洋貿易の一拠点となった。宮殿モスクはデカンにおけるイスラム建築の傑作を含み,特に第6代の王ムハンマドの廟ゴール・グンバズは最高水準を示す。王の保護のもとにイスラムの学問,芸術も興隆し,インド洋貿易に広く用いられた貨幣の鋳造が行われた。 1686年ムガル帝国に併合されてからは,ハイデラバード王国,マラータ王国と支配者が代って,急速に衰退。イギリス統治時代からボンベイ州に属したが,1956年の州再編成で,カンナダ語使用地域としてマイソール (現カルナータカ) 州に帰属した。綿花,タバコ,搾油用種子,コムギ雑穀などを集散,加工する。人口 18万 6846 (1991) 。

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