現代外国人名録2016 の解説
ビディアダール・スーラジプラサド ナイポール
Vidiadhar Surajprasad Naipaul
- 職業・肩書
- 作家
- 国籍
- 英国
- 生年月日
- 1932年8月17日
- 出生地
- 英領トリニダードトバゴ・チャグナス(トリニダードトバゴ)
- 学歴
- オックスフォード大学(英文学)卒
- 受賞
- ノーベル文学賞〔2001年〕,ジョン・ルウェリン・リース賞〔1958年〕,サマセット・モーム賞〔1961年〕「ミゲル街」,ホーソーンデン賞〔1964年〕「ストーン氏とナイト爵仲間」,W.H.スミス賞〔1968年〕,ブッカー賞〔1971年〕「自由国家で」,デービッド・コーエン賞〔1993年〕
- 経歴
- 旧英領トリニダード島のインド系3世。故郷のカレッジを出て1950年英国へ移住し、オックスフォード大学を卒業。雑誌編集、BBC勤務、書評などに携わり、ジャーナリスト、評論家として活躍する。一方、’57年小説「神秘的なマッサージ師」で注目され、以後「エルビナの選挙権」(’58年)、「中間航路」(’62年)などトリニダード島のインド人社会を舞台にした作品を数多く執筆。コミカルな作風で高く評価され、’79年「暗い河」は英米でベストセラーを記録した。他の作品に「ミゲル街」(’59年)、「ビスワース氏の家」(’61年)、「ストーン氏とナイト爵仲間」(’63年)、「自由国家で」(’71年)、「ゲリラ」(’75年)などがある。また、紀行文学「インド・闇の領域」(’64年)、「インド・傷ついた文明」(’77年)、「インド・新しい顔」(’97年)、「イスラム紀行」(’81年)、「イスラム再訪」(’98年)、評論「超満員の奴隷収容所」(’72年)、「エバ・ペロンの帰還」(’80年)などでも高い評価を得る。2001年抑圧された歴史の存在を読者に示したとして、ノーベル文学賞を受賞。英語圏の西インド諸島の文学の代表的作家に位置づけられている。1990年ナイト爵に叙せられる。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報