ビュッチュリ(読み)びゅっちゅり(その他表記)Otto Bütschli

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビュッチュリ」の意味・わかりやすい解説

ビュッチュリ
びゅっちゅり
Otto Bütschli
(1848―1920)

ドイツの動物学者細胞学者。カールスルーエ工科大学で化学鉱物学、古生物学を学んだが、動物学に転じ、1878年ハイデルベルク大学教授となる。原生動物細胞分裂生殖研究し、脊椎(せきつい)動物の発生についても業績がある。動物の発生における嚢胚(のうはい)(原腸胚)の形成について、平面に並んだ割球上下に分かれてできる内・外層から胞胚、ついで嚢胚ができるとする説を唱えた。また卵割赤道面の表面張力が増大することによっておこると主張した。

村上 彰]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビュッチュリ」の意味・わかりやすい解説

ビュッチュリ
Bütschli, Otto

[生]1848.5.3. フランクフルトアムマイン
[没]1920.2.3. ハイデルベルク
ドイツの動物学者,細胞学者。カールスルーエ,ハイデルベルク,ライプチヒの各大学で学ぶ。ハイデルベルク大学教授 (1878) 。動物卵の卵割時の原形質流動についての研究など,細胞学の広い領域にわたって数多くの業績を上げた。とりわけ重要なのは,原形質は微細な泡沫が集合した構造をもつという泡沫説の提唱 (1892) である。

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367日誕生日大事典 「ビュッチュリ」の解説

ビュッチュリ

生年月日:1848年5月3日
ドイツの動物学者,細胞学者
1920年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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