嚢胚(読み)ノウハイ

デジタル大辞泉 「嚢胚」の意味・読み・例文・類語

のう‐はい〔ナウ‐〕【××胚】

後生動物発生で、胞胚ほうはいに次ぐ段階の胚。内外2層の胚葉ができ、原腸が形成される。原腸胚

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精選版 日本国語大辞典 「嚢胚」の意味・読み・例文・類語

のう‐はいナウ‥【嚢胚】

  1. 〘 名詞 〙 後生動物の発生において、一層の胞胚様をもつ胞胚期につづき、内外二層の胚葉をもったか、あるいはもちつつある胚。この胚の内腔を原腸といい、外界に通ずる口を原口という。原腸胚とも呼ばれる。

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百科事典マイペディア 「嚢胚」の意味・わかりやすい解説

嚢胚【のうはい】

原腸胚とも。後生動物の発生過程胞胚に次ぐ発生段階にある胚。一重の細胞層からなるボール状の胞胚の一部分内部へ陥入して2層の構造となったもの。内部にできた腔所は原腸で,その内壁内胚葉外壁外胚葉といい,この間に中胚葉が形成される。→胚葉
→関連項目発生プルテウス

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「嚢胚」の意味・わかりやすい解説

嚢胚
のうはい
gastrula

原腸胚ともいう。後生動物の発生で胞胚に次ぐ時期 (嚢胚期) の胚。内外2層の壁をもった袋状の胚。典型的な嚢胚はナメクジウオ,ヒトデでみられ,1層の壁で囲まれた中空の胞胚からその植物極側の細胞層が陥入して2層の壁をもつ嚢胚となったもので,新たに形成された空所を原腸,その開口部を原口と呼び将来消化管のもととなる。胞胚から嚢胚形成の過程は発生過程中でも特に細胞群の著しい運動が示される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「嚢胚」の意味・わかりやすい解説

嚢胚
のうはい

原腸胚

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