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細胞学 さいぼうがくcytology

翻訳|cytology

5件 の用語解説(細胞学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

細胞学
さいぼうがく
cytology

生命の基本構造と基本事象を細胞に求めて,細胞を研究する生物学の一分野。すなわち細胞の形態,構造,機能を成長,分化,生殖,遺伝,進化,生態との関連において,実験と観察を通して研究する。

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デジタル大辞泉の解説

さいぼう‐がく〔サイバウ‐〕【細胞学】

細胞の形態を生理・成長・分化・遺伝・進化との関連において研究する学問。

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世界大百科事典 第2版の解説

さいぼうがく【細胞学 cytology】

細胞の形態および機能を明らかにする生物学の一分野。すべての生命現象は細胞の働きに由来するから,細胞学と関連分野との境界はときに必ずしも明りょうではない。また細胞の研究は,形態学,生理学生化学,発生学,遺伝学ならびに進化など多くの分野の研究方法を用いて行われるものである。 生物学の研究方法は科学技術の進歩とともに精密になり,適用の範囲も拡大して上記の各研究分野の間で方法上の大きな相違がなくなるとともに,境界領域での研究もおおいに進み,現在では究極的に細胞の構造と機能に帰結されるすべての分野を総合して細胞生物学cell biologyと呼ぶようになっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

細胞学
さいぼうがく
cytology

細胞の形態および機能を研究する学問。生物現象のほとんどはその構成単位である細胞の性質に関連をもつので、細胞学は生物学の重要な一分野をなす。しかし細胞学とよぶ場合には、その成立過程から形態研究に重点が置かれていたため、近年機能に関する研究が盛んになるにつれて「細胞生物学」という新しい呼び方が多く用いられるようになった。[大岡 宏]

歴史

細胞学の歴史は1665年イギリスのR・フックによる細胞の発見に始まるが、細胞の生物学的な意義は18世紀末から19世紀初めにかけての一連の研究以前はほとんど理解されなかった。一般には1838年のシュライデン、翌39年のシュワン(いずれもドイツ人)による細胞説の確立が知られているが、それ以前の1759年にもドイツのC・F・ウォルフその他の学者によって生物体の細胞構成が認められていた。イギリスのR・ブラウンは1831年に核を記述し、ドイツのフォン・モールH. von Mohlは35年に、W・フレミングは82年に有糸分裂を観察した。またドイツのヘルトウィヒは1875年に受精を観察し、同じドイツのシュトラスブルガーらにより94年に動物・植物の生殖細胞の概念が確立された。さらに1883年にベルギーのファン・ベネデンE. van Beneden、87年にドイツのA・ワイスマンらによってなされた減数分裂の発見は、1919年にアメリカのT・H・モーガンが遺伝の染色体説を完成させる基礎となった。一方細胞質の構造の研究も進み、20世紀初めまでにミトコンドリア、ゴルジ装置、色素体が記述された。第二次世界大戦後における電子顕微鏡の実用化は微細構造の研究に飛躍的な進歩をもたらし、リボゾーム、小胞体、核膜、細胞膜、さらにミトコンドリアや色素体の構造などに重要な知見が得られた。これらの小器官の分離とその性質の生化学的研究は形態と機能の関係を明らかにし、この分野は「細胞生物学」という新しい概念で表現されるようになった。[大岡 宏]

研究分野

細胞学のおもな研究分野としては、各種の染色法を用いていろいろな動植物組織を構成する細胞形態の光学顕微鏡による観察、電子顕微鏡による細胞内小器官の微細構造の研究、顕微鏡標本の上で染色によって特定の物質や酵素を検出する細胞化学、分裂中の細胞から染色体標本をつくって核型を研究する細胞遺伝学、位相差顕微鏡による組織や培養された生きた細胞の観察などがあるが、これらに加えて蛍光顕微鏡、干渉顕微鏡、偏光顕微鏡、細胞表面を観察する走査電子顕微鏡、放射性同位元素を用いたオートラジオグラフィー、抗体によって物質を検出する免疫細胞化学など新しい技術を駆使した研究が行われている。[大岡 宏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の細胞学の言及

【生物学】より

…放射性同位元素(アイソトープ)の適用,電子顕微鏡や超遠心分離機などの新技術も,その基本は世紀前半にすでに出そろって,大戦後の躍進に基礎を準備していた。 生体の構成と動態を〈共時的〉に見るのが生化学や細胞学であるとすれば,発生学と遺伝学の視点は〈通時的〉である。そして生化学的理解も,結局は遺伝学的理解を必要とする。…

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