現代外国人名録2016 「ビルクリントン」の解説
ビル クリントン
Bill Clinton
- 職業・肩書
- 政治家 元米国大統領(第42代)
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1946年8月19日
- 出生地
- アーカンソー州ホープ
- 本名
- クリントン,ウィリアム・ジェファーソン〈Clinton,William Jefferson〉
- 学歴
- ジョージタウン大学国際問題専攻〔1964年〕卒,オックスフォード大学〔1970年〕卒,エール大学ロースクール〔1973年〕卒
- 学位
- 法学博士(エール大学ロースクール)〔1973年〕, 民法学博士(オックスフォード大学)〔1993年〕
- 勲章褒章
- 自由勲章(米国大統領)〔2013年〕
- 受賞
- オックスフォード大学名誉博士号〔1994年〕,カール大帝賞〔2000年〕,グラミー賞(最優秀児童向け朗読アルバム賞,第46回)〔2004年〕「ピーターと狼/狼のたどる道」
- 経歴
- 1968年ローズ奨学生としてオックスフォード大学に留学。弁護士、アーカンソー大学教授を経て、’77年アーカンソー州司法長官。’78年32歳で同州知事に初当選。’80年落選したが、’82年再選後、’93年1月まで通算5期知事を務めた。この間、’86〜87年全米州知事会長、民主党知事会長などを歴任。’90〜91年民主党指導者評議会(DLC)会長を務めるなど中道穏健派の代表として活躍。’92年11月の大統領選に“チェンジ(変化)”を掲げてブッシュ共和党候補を破り当選。’93年1月第42代大統領に就任、初の第二次大戦後生まれの大統領となった。’94年州知事時代に関係した金融機関にまつわる“ホワイトウォーター疑惑”が発覚。’96年11月の大統領選ではドール共和党候補を破り、民主党の大統領としては大戦後初めて再選に成功し、’97年1月2期目就任。’98年アーカンソー州知事時代のセクハラ行為や、ホワイトハウス実習生との不倫疑惑が表面化したにもかかわらず、11月の中間選挙では民主党不利の予想を覆し、上院は現状維持、下院で議席を増やし、事実上勝利した。’99年2月不倫もみ消し疑惑をめぐる偽証と司法妨害に対する弾劾裁判で無罪評決を受ける。この間、米国経済はコンピューターなどの技術革新で好調の一途をたどり、財政黒字も過去最大を記録した。外交では、’98年10月パレスチナ、イスラエル和平首脳会談を仲介、包括合意文書(ワイ合意)調印に導く。12月17〜19日イラクのフセイン政権が国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)の査察を拒否したことへの制裁措置として、英国と共にイラクに対して軍事攻撃(「砂漠の狐」作戦)を行う。2000年10月にも中東和平緊急会談で仲介役を務め暴力停止合意に導くなど中東和平達成に尽力した。2001年1月退任後、ウィリアム・ジェファーソン・クリントン財団を創設。2009年5月国連よりハイチ特使に任命される。同年8月電撃訪朝し金総書記と会談、脱北者問題取材中に拘束された米女性記者2人を連れ戻した。2004年女優のソフィア・ローレン、ゴルバチョフ元ソ連大統領とともに児童向けアルバムの朗読でグラミー賞を受賞。同年回想録「マイライフ」を出版。同年9月胸痛で入院、心臓バイパス手術を受ける。2009年大統領在任中の私的インタビューを集成した「クリントン・テープス」(テイラー・ブランチ著)が出版され反響を呼んだ。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報