ピギーバック(読み)ぴぎーばっく(英語表記)piggy-back

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピギーバック」の意味・わかりやすい解説

ピギーバック
ぴぎーばっく
piggy-back

鉄道貨物自動車用トレーラーを平貨車によって輸送するアメリカ方式。もともとは海上コンテナを平貨車で輸送するのをフィッシュバックとよんでいたが、1960年代に自動車用トレーラーを鉄道輸送する方式の普及にあたり、この用語が生まれた。積載された形状ブタ背中に似ていることからこの呼び名がついた。鉄道用語としてはTOFC(trailer on freight car)というのが正式である。

[西尾源太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピギーバック」の意味・わかりやすい解説

ピギーバック
piggyback

貨物を積んだトレーラを,そのまま鉄道の貨車に載せて輸送をする,鉄道と道路との協同輸送方式の1つ。アメリカで発達し TOFC(trailer on flat car)といわれ,ヨーロッパではドイツおよびフランスで普及している。フランスではトレーラ部分を鉄道台車の下に入れて積込むカンガルー方式 kangaroo systemが実用化されていて,日本でも 1969年にこの方式が試行され,一部路線で実用化された。その後,86年に台車の上に載せる従来の方式によるサービスを JR貨物がスタートさせた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報