ピナコリン(読み)ぴなこりんでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピナコリン」の意味・わかりやすい解説

ピナコリン(データノート)
ぴなこりんでーたのーと

ピナコリン
分子式C6H12O
分子量100.2
融点-49.8℃
沸点105℃/746mmHg
比重0.8067(水25℃,測定温度25℃)
屈折率(n) 1.3944

ピナコリン
ぴなこりん
pinacolin

脂肪族ケトン一つピナコロンともいう。構造を表す名称tert‐ブチルメチルケトンである。ピナコール硫酸を作用させると生成し、この反応ピナコール転位として知られている。

 快いにおいをもつ無色液体。水にはわずかしか溶けないが、エタノールエチルアルコール)、エーテルなどほとんどの有機溶媒と任意の割合で混じり合う。有機合成試薬、溶媒として用いられる。

[廣田 穰 2015年7月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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