ピナコリン(読み)ぴなこりん(その他表記)pinacolin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピナコリン」の意味・わかりやすい解説

ピナコリン
ぴなこりん
pinacolin

脂肪族ケトン一つピナコロンともいう。構造を表す名称tert‐ブチルメチルケトンである。ピナコール硫酸を作用させると生成し、この反応ピナコール転位として知られている。

 快いにおいをもつ無色液体。水にはわずかしか溶けないが、エタノールエチルアルコール)、エーテルなどほとんどの有機溶媒と任意の割合で混じり合う。有機合成試薬、溶媒として用いられる。

[廣田 穰 2015年7月21日]


ピナコリン(データノート)
ぴなこりんでーたのーと

ピナコリン

 分子式 C6H12O
 分子量 100.2
 融点  -49.8℃
 沸点  105℃/746mmHg
 比重  0.8067(水25℃,測定温度25℃)
 屈折率 (n) 1.3944

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む