ファイサラバード(読み)ふぁいさらばーど(英語表記)Faisalabad

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファイサラバード」の意味・わかりやすい解説

ファイサラバード
Faisalābād

旧称ライアルプール Lyallpur。パキスタン北東部,パンジャブ州,サルゴダ県の都市。ラホール西方 120km,レチュナドアブ (チェナブ=ラビの河間地域) の中心部に位置する。 1892年に建設され,下チュナブ用水路に灌漑される入植地の中心都市として発展。独立後もワタ,コムギ栽培地の商工業中心地として,人口は急激に増加。織布,メリヤス製粉を中心に,搾油石鹸精糖などの工場が立地する。教育の一中心でもあり,西パキスタン農業大学,パンジャブ大学のカレッジをはじめ多数の教育機関がある。人口 110万 4209 (1981) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファイサラバード」の意味・わかりやすい解説

ファイサラバード
ふぁいさらばーど
Faisalabad

パキスタン北東部、ラホール西方の商工業都市。旧称リャルプルLyallpur。人口197万7246(1998)、320万3846(2017センサス)。1891年の下チェナブ用水路の開通契機に、レチュナ・ドアーブの広大な用水路開拓入植地の中心都市として計画的に建設された。イギリス国旗になぞらえた街路形態をもつ。小麦綿花、米の集散地で、紡績農産加工、機械、化学などの諸工業が発達する。アジア有数の規模を誇る農業大学がある。

[応地利明]

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