フィコエリトリン(英語表記)phycoerythrin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィコエリトリン」の意味・わかりやすい解説

フィコエリトリン
phycoerythrin

藻紅素,フィコエリスリンともいう。紅藻一般に存在するフィコビリン系の色素蛋白質一種色素の部分は紅色で,フィコエリトロビリンといわれ,開環のテトラピロール誘導体。水溶液橙黄色のケイ光を出す。光中ではアルカリですみやかに脱色する。葉緑体中にクロロフィル蛋白質やカロテノイドとともに存在する。光合成の際に,補助色素として有効な波長の光を吸収し,非常に効率よくそのエネルギーをクロロフィルに渡すという。

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