カロテノイド(英語表記)carotenoid

翻訳|carotenoid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カロテノイド」の意味・わかりやすい解説

カロテノイド
carotenoid

カロチノイドともいい,かつてはリポクロームとも呼ばれた。動植物界に広くみられる黄色,オレンジ,赤色ないし紫色一群の色素。水には不溶で,アセトンエーテルに可溶の共役二重結合を多くもつポリエン化合物の総称ニンジンの根の赤色色素-βカロテンをはじめ,藻類,原生動物から爬虫類鳥類の羽,高等植物などに多くの種類がある。植物起源のものを phytocarotenoidと呼ぶこともある。α-,β-,γ-カロテン ( C40H56 。葉,果実,魚) ,リコピン ( C40H56 。トマト) ,ルテイン ( C40H56O2 。鶏卵黄,葉) ,ゼアキサンチン ( C40H56O2 。トウモロコシ種子,カキ果実) など,300種ほどの天然カロテノイドが知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android