精選版 日本国語大辞典 「藍藻類」の意味・読み・例文・類語 らんそう‐るいランサウ‥【藍藻類】 〘 名詞 〙 =らんそうしょくぶつ(藍藻植物) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藍藻類」の意味・わかりやすい解説 藍藻類らんそうるいCyanophyta; blue-green algae 藻類の一門。単細胞のもの(→単細胞生物),糸状をなすもの(→糸状体),寒天質の物質に包まれ群体をなすものなどがある。同化色素としてクロロフィルa(→葉緑素),フィコシアニン,フィコエリトリンなどを有し,細胞壁にはペクチン,セルロース,ヘミセルロースなどをもつ。真正の核はないが中心体質に核物質を有し(→原核細胞),周辺体質に同化色素などの色素を含んでいる。同化産物は藍藻デンプンといいグリコーゲン状の物質である(→グリコーゲン)。イワヒゲノコブ,アイミドリなど海産のものもあるが,大部分は淡水産で,しばしば湿った岩上や地面に生じる。スイゼンジノリ,アネガワクラゲ,アシツキ,ハッサイ(→ノストック)など食用になるものがある。アドルフ・エングラーの植物分類体系では,分裂菌すなわち細菌類と一つにして分裂植物としているが,この考えは無核界 Akaryobiontという生物群を考える人々と通じている。藍藻類と細菌類には以下のような共通点がある。(1) デオキシリボ核酸 DNAはあるが真正の核という構造はない。(2) 膜に囲まれたミトコンドリアの構造はない。(3) 葉緑体は外膜を欠き独立した小体にならない。(4) 細胞内に真の液胞をもたない。(5) 遊離窒素固定能力をもつものがある(→窒素固定菌)。(6) ユレモ類,硫黄細菌のように,運動するものがある。(7) リブラリア,カロスリックスのように,偽分枝をするものがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
栄養・生化学辞典 「藍藻類」の解説 藍藻類 光合成を行う単細胞藻類で,多数の単細胞が集合して糸状や塊状の群を形成する.ネンジュモ科のスイゼンジノリはこれに属する.核や色素体はない. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「藍藻類」の意味・わかりやすい解説 藍藻類らんそうるい →藍藻植物 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by