現代外国人名録2016 「フィリップロス」の解説
フィリップ ロス
Philip Roth
- 職業・肩書
- 作家
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1933年3月19日
- 出生地
- ニュージャージー州ニューアーク
- 本名
- Roth,Philip Milton
- 学歴
- バックネル大学〔1954年〕卒,シカゴ大学〔1955年〕卒
- 受賞
- ピュリッツァー賞(小説部門)〔1998年〕,全米図書賞〔1960年・1991年〕「さようなら、コロンバス」「父の遺産」,O.ヘンリー賞〔1960年〕,ダロフ賞〔1960年〕,PEN/フォークナー賞〔1994年・2001年・2007年〕「Operation Shylock」「ヒューマン・ステイン」「Everyman」,メディシス賞(外国人賞)〔2002年〕「ヒューマン・ステイン」,国際ブッカー賞〔2011年〕,アストゥリアス皇太子賞〔2012年〕
- 経歴
- ユダヤ系米国人。1956年からシカゴ大学などで教鞭を執りながら創作に励み、「ニューヨーカー」などの雑誌に短編小説を発表。’59年処女短編集「Goodbye,Columbus(さようなら、コロンバス)」を発表、翌年全米図書賞ほか5つの賞を独占して文壇に躍り出る。続いて「自由を求めて」(’62年)、「ルーシィの哀しみ」(’67年)などユダヤ人意識から脱しようと苦悩する若者の姿を描いた作品を発表。’69年には「ポートノイの不満」で、奔放な俗語の駆使と大胆な性描写が大きな話題を呼ぶ。米国におけるユダヤ人を描きながら、被害者意識を退け、ユダヤ教の道徳律や中流階級的ユダヤ人の価値観に対して反逆的な姿勢をとる作家として注目される。他の著書に「乳房になった男」(’72年)、「男としての我が人生」(’74年)、「欲望学教授」(’77年)、「ゴースト・ライター」(’79年)、「解き放たれたザッカーマン」(’81年)、「解剖学講義」(’83年)、「背信の日々」(’86年)、「欺き」(’90年)、「父の遺産」(’91年)、「Operation Shylock」(’93年)、「アメリカン・パストラル」(’97年)、「ヒューマン・ステイン」(2000年)、「ダイング・アニマル」(2001年)、「Everyman」(2006年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報