フォア(その他表記)four; four-oar shell

デジタル大辞泉 「フォア」の意味・読み・例文・類語

フォア(fore)

そこよりも前であること。前に位置していること。→バック
フォアハンド1」の略。

フォア(fore)

[感]ゴルフで、危い、ボールが行くぞの意で、打球の方向にいる人に対して掛ける声。ファー

フォア(four)

《「フォー」とも》数の4。四つ
四人漕ぎの競漕用ボート

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精選版 日本国語大辞典 「フォア」の意味・読み・例文・類語

フォア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] fore )
  2. フィギュアスケートで、前進滑走のこと。
  3. ボートで、ブレードのキャッチ前の動作のこと。
    1. [初出の実例]「フォアの時は娘のきちんと揃へた素足の爪先が気になり」(出典:大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉六)
  4. ゴルフで、打球の飛ぶ方にいる人に危険を知らせる呼びかけをいう。
  5. フォアハンド」の略。

フォア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] four )[ 異表記 ] フォー
  2. 数の四。四個。四つ。〔舶来語便覧(1912)〕
  3. ボート競技で、四人漕ぎのボート。また、そのボートで行なわれるレース
    1. [初出の実例]「フォアァの補欠で、銀座ボオイの綽名のある、村川」(出典:オリンポスの果実(1940)〈田中英光〉四)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォア」の意味・わかりやすい解説

フォア
four; four-oar shell

4人の漕ぎ手がそれぞれ1本のオールで漕ぎ進むボート,またそれを用いたレース。舵手なしと舵手つきに分かれる。オリンピック競技大会などでは男子種目しかない。舵手つきではコックス (舵手) が艇尾でラダーを操作するが,舵手なしでは漕ぎ手1人がストレッチャー (足踏み台) につけられた装置を使ってラダーを操る。国内の競技会では,日本独自の規格艇を用いるナックル・フォアと呼ばれる種目も実施されている。ナックルとは,艇の横断面が「凹型」で船底が角張った形状をいう。幅も広く安定した堅牢なボートで,日本ボート協会が競技普及や練習艇などのため独自に考案した。これを用いたレースは舵手つきの4人で行なわれることが多く,ナックルといえば一般的にフォアをさす。

フォア
Foix

フランス南部,ピレネー山脈北麓のアリエージュ県の県都。ツールーズの南約 80km,アリエージュ川沿岸に位置する。 11~15世紀はフォア伯領 (現在のアリエージュ県にほぼ該当する) の首都であった。フォア伯領はその後,相続によりブルボン家領,のちにフランス王領 (1589) となった。町にはフォア伯の城 (16世紀に修復。 12~15世紀の塔3つなど現存) をはじめ中世建物が多く,この地方の観光の中心となっている。近郊にボーキサイト鉱山がある。市場町でもあり,農業機械製造なども行われる。人口1万 446 (1990) 。

フォア
Foy, Maximilien (-Sébastien)

[生]1775.2.3. ピカルディー,アム
[没]1825.11.28. パリ
フランスの軍人,将軍,政治家。長年各地に転戦,1808年将官となった。第一帝政に反対の立場を取ったにもかかわらず,ナポレオン1世によって現役の活動を命じられた。 19年エーヌ県選出議員となり自由主義派の指導者として活躍。著書『半島戦争史』 Histoire des guerres de la péninsule (4巻,1827) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォア」の意味・わかりやすい解説

フォア
ふぉあ
Foix

フランス南部、アリエージュ県の県都。ピレネー山脈の北麓(ほくろく)にあり、アリエージュ川に面する。人口9109(1999)。旧伯爵領で旧州名のコンテ・ド・フォアComté de Foixの中心都市。コンテ・ド・フォアは1012年に伯爵領となり、15世紀にはナバル領となったが、アンリ4世のときにフランスに併合された。南部の上伯爵領の首都がフォアで、北部の下伯爵領の首都はパミエPamiersであった。

[青木伸好]

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世界大百科事典(旧版)内のフォアの言及

【聖遺物】より

…聖遺物の争奪や真贋をめぐる紛議もまれではない。コンクの聖女フィデスFides(フォアFoy)の遺骸も,もとアジャンにあったのをコンクの僧が多年の辛苦の末に盗み出したものである。ベズレーの修道院は11世紀以来マグダラのマリアの骨を有して巡礼を集めたが,13世紀プロバンスのサン・マクシマンが真の骨を発見したと称して長く対抗した。…

※「フォア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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