フジャンド(その他表記)Khudzhand

デジタル大辞泉 「フジャンド」の意味・読み・例文・類語

フジャンド(Khujand/Хуҷанд)

タジキスタン北西部にある同国第2の都市。旧称レニナバードフェルガナ盆地西端シルダリア川沿いに位置する。紀元前4世紀にアレクサンドロス3世が建設した植民都市に起源する。以降、ペルシアアラブ支配を経て、シルクロードの重要な都市の一つになった。フジャント。ホジャント。

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改訂新版 世界大百科事典 「フジャンド」の意味・わかりやすい解説

フジャンド
Khudzhand

中央アジアタジキスタン共和国の同名州の州都。シル・ダリヤ河畔にある。人口14万7400(2002)。1936年までホジェントKhodzhent,36-91年レニナバードLeninabadと称され,91年現名に改称。中央アジア最古の都市の一つ。1866年ロシア軍に占領されたが,1916年7月4日,帝政支配に対する中央アジア諸民族の反植民地反乱の口火をきった。織物,食料品,金属加工などの工場,絹コンビナートがある。なおフジャンド州(旧レニナバード州。面積2万6100km2,人口155万9000,1989)はタジキスタン共和国北西部フェルガナ盆地南西部の州で,石油・石炭採掘,缶詰,絹などの工業,穀物綿花の栽培が盛んである。
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百科事典マイペディア 「フジャンド」の意味・わかりやすい解説

フジャンド

タジキスタンの北西部の都市。肥沃なフェルガナ盆地の西部,シル・ダリヤ川の河岸に位置し,ウズベキスタン,キルギスとの国境にも近い。中央アジアの最も古い都市の一つで,シルクロード上の重要地点でもあった。絹生産の主要中心地で,ほかに綿,食品の加工などが行なわれている。ソビエト連邦時代にはレニナバードと呼ばれていた。人口14万7400人(2002)。

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