フブスグル湖(読み)ふぶすぐるこ(英語表記)Khövsgöl Nuur

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フブスグル湖」の意味・わかりやすい解説

フブスグル湖
ふぶすぐるこ
Khövsgöl Nuur

モンゴル北部、ロシア連邦との国境付近にある淡水湖。コソ・ゴル湖ともいう。標高1645メートルにあり、南北133.4キロメートル、東西39.5キロメートルと細長い構造で、面積2612平方キロメートル、最大深度は238メートルである。46の川が流入し、うち34が常流川となっている。南部よりエク川が流れ出し、セレンガ川に注いでいる。タイガの山に囲まれた湖で、9月下旬から凍り始め、11月後半に完全に凍結し、5月に解氷する。氷の厚さは1~1.5メートルになる。マスをはじめ魚類が豊富だが、漁獲量は毎年300トン程度である。交通・運輸の手段として、夏は1200トンの船が南岸ハトガル北岸のハンフを結んでいる。

[吉田順一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フブスグル湖」の意味・わかりやすい解説

フブスグル湖
フブスグルこ
Hövsgöl nuur

モンゴル北部,フブスグル州にある湖。面積 2620km2 (同国2位) 。湖面標高 1645m。森に囲まれた淡水湖で,魚類が豊富。北岸のハンハと南岸のハトガルは定期航路で結ばれている。凍結中は湖面がトラック輸送路となる。

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