日本大百科全書(ニッポニカ) 「リブ」の意味・わかりやすい解説 リブりぶLíf 北欧神話に現れる人間の祖。『エッダ』によると、世界の終末近くに恐ろしい冬が人間たちの所にやってくるとき、だれが生き延びられるかという主神オーディンの問いに対し、物知り巨人のバフスルーズニルは「リブとリフトラシールの2人がホッドミミルの森のなかに身を隠し、朝露を食べて生き延び、それから人間たちが生まれるだろう」と答えたという。リブはこれ以外には現れず不明な点が多いが、リブの語義は「生命」を表し、リフトラシールは「生命ではちきれそうなもの」を意味する。[谷口幸男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例