ブリス(読み)ぶりす(英語表記)Sir Arthur Bliss

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブリス」の意味・わかりやすい解説

ブリス
ぶりす
Sir Arthur Bliss
(1891―1975)

イギリスの作曲家。ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学に学んだのち、ロンドンの王立音楽カレッジでスタンフォードボーン・ウィリアムズホルスト師事。初期には、ストラビンスキーやフランスの「六人組」などの影響を受け新古典主義的スタイルの作品を書くが、のちにエルガー風の後期ロマン派の作風を示す。1942~44年、BBCの音楽監督を務める。50年にナイトに叙せられ、53年には王室楽長に任命された。主要作品はバレエチェックメイト』(1937)をはじめ、『色彩交響曲』(1922)、『弦楽のための音楽』(1935)などがある。また映画音楽にもその手腕を発揮した。

[寺田兼文]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブリス」の意味・わかりやすい解説

ブリス
Bliss, Tasker Howard

[生]1853.12.31. ペンシルバニア,ルイスバーグ
[没]1930.11.9. ワシントンD.C.
アメリカ軍人学者外交官アメリカ=スペイン戦争中プエルトリコで活躍。 1898~1902年占領下のキューバ税関長。 05~09年フィリピン勤務。 09年副参謀長。第1次世界大戦中参謀長代理,E.ハウス特使付き武官,最高戦争指導会議のメンバーとして活躍。講和会議アメリカ代表団の一員。退官後軍縮による平和を主唱した。

ブリス
Bliss, Sir Arthur (Edward Drummond)

[生]1891.8.2. ロンドン
[没]1975.3.27. ロンドン
イギリスの作曲家。ロンドンの王立音楽院でボーンウィリアムズとホルストに師事。 1920年代まで『色のシンフォニー』 (1922) のような実験的作品を発表したが,のち古典的形式に復帰。作品はバレエ『行きづまり』 (37) ,テレビ・オペラ『トビアスと天使』 (60) ほか,管弦楽,室内楽合唱音楽など。

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