ボーン・ウィリアムズ(読み)ぼーんうぃりあむず(英語表記)Ralph Vaughan Williams

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーン・ウィリアムズ」の意味・わかりやすい解説

ボーン・ウィリアムズ
Vaughan Williams, Ralph

[生]1872.10.12. ダウンアンプニー
[没]1958.8.26. ロンドン
イギリスの作曲家。ロンドンの王立音楽学校とケンブリッジ大学で学び,オルガン奏者として活躍。その後ヨーロッパに渡り,ベルリンで M.ブルッフパリで M.ラベルらに学んだ。また 1903年頃からイギリス民謡の収集を始め,そこから大きな影響を受けた。晩年には難聴に悩まされたが,旺盛な創作活動を続けた。主作品は9曲の交響曲,6曲のオペラのほか管弦楽曲合唱曲歌曲など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボーン・ウィリアムズ」の意味・わかりやすい解説

ボーン・ウィリアムズ
ぼーんうぃりあむず
Ralph Vaughan Williams
(1872―1958)

ホルストとともに20世紀前半のイギリスを代表する作曲家。王立音楽カレッジ、ケンブリッジ大学でパリー、ウッドスタンフォードに学んだのち、ベルリンでブルッフ、パリでラベルに師事。本格的な作曲活動は比較的遅く、30歳ごろに始まる。彼の音楽の基盤は、ルネサンス期のイギリス音楽とイギリス民謡にある。作品には、『海』『ロンドン』『田園』『南極』などの標題をもつ九曲の交響曲をはじめ、オペラ、管弦楽曲、協奏曲、合唱曲、歌曲など多数。

[寺田兼文]

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