ホルスト(読み)ほるすと(英語表記)Gustav Holst

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホルスト」の意味・わかりやすい解説

ホルスト(Gustav Holst)
ほるすと
Gustav Holst
(1874―1934)

イギリスの作曲家。チェルトナムに生まれる。王立音楽カレッジに学び、スタンフォード師事。在学中にボーン・ウィリアムズと知り合い、終生変わらぬ友情で結ばれる。卒業後、トロンボーン奏者、ついで、セント・ポール女学校、モーリー・カレッジ、王立音楽カレッジなどで教鞭(きょうべん)をとりながら作曲活動を続ける。彼は、ヒンドゥー哲学や文学への興味からサンスクリット語を学び、またイギリス民謡の研究を行ったが、これらの成果は、初期ストラビンスキー影響とともに、彼の音楽にこだましている。作品には、よく演奏される管弦楽のための組曲惑星』(1916)をはじめ、劇作品、合唱曲管弦楽曲歌曲などがある。ロンドンに没。

[寺田兼文]


ホルスト(地塁)
ほるすと

地塁

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホルスト」の意味・わかりやすい解説

ホルスト
Horst, Louis

[生]1884.1.12. ミズーリ,カンザスシティー
[没]1964.1.23. ニューヨーク
アメリカの舞踊音楽作曲家,舞踊理論家。アメリカのモダン・ダンスの発展に音楽の側面から寄与した。 1915~25年デニショーン舞踊団の音楽監督を務め,同団から育った M.グラハムソロ・デビュー (1926) から協力して『原始の神秘』 (1931) ,『エル・ペニテンテ』 (1940) などを彼女のために作曲した。 1933~64年雑誌『ダンス・オブザーバー』を刊行晩年ジュリアード音楽院などでも教鞭をとり,モダン・ダンスの理論教育に尽力した。主著『前古典的舞踊形式』 Pre-Classic Dance Forms (1937) ,『モダン・ダンスの形式』 Modern Dance Forms (1961) 。

ホルスト
Holst, Gustav (Theodore)

[生]1874.9.21. チェルトナム
[没]1934.5.25. ロンドン
イギリスの作曲家。王立音楽院に学び,トロンボーン奏者をつとめたのち,1905年セント・ポール高等女学校の教師となる。ラベルやストラビンスキーの影響を受けた書法で,多数の管弦楽曲,合唱曲を作った。代表作管弦楽組曲『惑星』 (1918) 。

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