日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブロモエタン」の意味・わかりやすい解説
ブロモエタン
ぶろもえたん
bromoethane
ハロゲン化アルキルの一つ。臭化エチル、エチルブロミドともよぶ。エタンの水素原子1個を臭素原子で置換したもの。無色の液体。水に難溶、エタノール(エチルアルコール)、ベンゼンなどの有機溶媒に可溶。経口・吸入ともに有毒(許容濃度200ppm)。エタノールに臭化水素酸と少量の硫酸を加えて蒸留すれば得られる。
アルカリと加熱すればエチレンを生じる。有機合成でエチル化剤として利用される。また、麻酔剤としても用いられる。
[加治有恒]