改訂新版 世界大百科事典 の解説 ブーローニュ・シュル・メールBoulogne-sur-Mer フランス北部,パ・ド・カレー県の海港都市。人口4万4000(1990)。ドーバー海峡に臨み,漁港としてはフランス第1の水揚量で水産加工業も盛ん。旅客港としてはカレーに次いでフランス第2で,対岸のイギリスとはホバークラフトの便で結ばれている。都市圏人口は約10万人で鉄鋼業などの工業も立地している。第2次世界大戦中の戦災を免れた山の手地区には,13世紀の城壁や19世紀に建立されたノートル・ダム聖堂などが残っている。執筆者:礒部 啓三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ブーローニュシュルメールBoulogne-sur-Mer フランス北部,パドカレー県にある港湾都市。ドーバー海峡に面するフランス第1の漁港で,国内総漁獲高の 30%を水揚げする。ガロ・ローマ時代に軍港が築かれ,多くの領有交代を経て 1477年にフランス王領となり,1544~50年には一時イギリスに占領された。 19世紀にはイギリスとの連絡港として発展。鉄鉱石,マンガン,ジュートなどの工業原料を輸入,セメントなどを輸出する商港でもある。トロール船建造や缶詰製造などの工業も盛ん。 13世紀の要塞城壁跡,18世紀の市庁舎,ノートル・ダム聖堂 (1827~66) などがある。人口約5万。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by