プロベネシド系尿酸排泄促進剤(読み)プロベネシドケイニョウサンハイセツソクシンザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

プロベネシド系尿酸排泄促進剤

製品名
《プロベネシド製剤》
ベネシッド(科研製薬)

 腎臓じんぞうから尿酸が尿中に排泄されるのを促す薬で、慢性痛風つうふうの治療に用いられます。鎮痛効果はありませんが、この薬を使用して血液中の尿酸値が改善されれば(普通半年ぐらい)、痛風発作もおこらなくなります。また、この薬は、広域用ペニシリン剤抗結核剤などの薬と併用して、それらの薬の効果を持続させる目的でも使われます。


①過敏症状(発疹ほっしんなどのアレルギー症状)、溶血性貧血、再生不良性貧血、アナフィラキシー。肝壊死、ネフローゼ症候群をおこすことがあります。このような症状がおこったら服用を止め、すぐに医師に相談してください。


②食欲不振、頭痛、吐き気嘔吐おうと頻尿、歯肉痛、めまいなどがおこることがあります。このような症状がおこったら、医師に相談してください。


③貧血などの血液障害がおこることがあります。副作用出現の有無を調べるためにも、指示された検査は必ず受けてください。


錠剤で、食後の服用が原則です。1日の使用回数・時間・使用量については指示を守り、かってに中止、増量・減量しないでください。


②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・使用中の薬の有無を医師に報告してください。腎臓結石症や腎障害、血液障害のある人、この薬で過敏症状をおこしたことのある人、2歳未満の乳児には原則として使えません。


 また、胃・十二指腸潰瘍かいようになったことがある人、妊婦、現在妊娠している可能性がある人は、その旨を医師に報告し、使用する場合は医師の指示をより厳重に守ってください。


③尿の量が減少すると尿が酸性となり、尿酸結石をおこしやすくなるので水分摂取をしてください。とくに夏期は水分を十分に補給してください。


④この薬を服用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときは、医師に相談してください。


 アスピリン製剤サルファ剤血糖降下剤抗凝血剤インドメタシン系製剤パントテン酸製剤セフェム系抗生物質、抗炎症剤のナプロキセン製剤代謝拮抗剤メトトレキサート製剤などと併用すると、この薬の効果が低下したり、副作用がおこりやすくなることがあります。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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