ペリリュー島(読み)ペリリュートウ

デジタル大辞泉 「ペリリュー島」の意味・読み・例文・類語

ペリリュー‐とう〔‐タウ〕【ペリリュー島】

Peleliu》パラオ南部の島。コロール島南西約50キロメートルに位置する。熱帯雨林に覆われた隆起サンゴ礁の島で、かつてリン鉱石を産した。太平洋戦争における日米両軍の激戦地として知られ、戦跡や慰霊碑がある。ペレリュー島

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共同通信ニュース用語解説 「ペリリュー島」の解説

ペリリュー島

太平洋に浮かぶパラオ諸島の最大都市コロールから南へ約40キロ、約450人が暮らす面積約16平方キロの島。第1次世界大戦後、日本が統治下に置いた。米軍はフィリピン攻略に向け戦闘機の出撃拠点となる飛行場を狙い、1944年9月15日に上陸作戦を開始。本土決戦を遅らせるために持久戦を重視する方針を取った日本軍は、山中ごう陣地抗戦を続けた。約2カ月間の戦闘で日本側の死者は1万人、米側が千人以上に上り、太平洋戦争屈指の激戦地となった。

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改訂新版 世界大百科事典 「ペリリュー島」の意味・わかりやすい解説

ペリリュー[島]
Peleliu Island

西太平洋,ミクロネシアのパラオ共和国南部に位置する隆起サンゴ礁の島。人口898(1974)。南のアンガウル島とともに,かつてはリン鉱石の産地であった。第2次大戦末期,この島は宇都宮第14師団の兵1万1000名によって守備されていたが,アメリカ軍上陸によって日米両軍の死闘が展開され,1944年11月24日日本軍は玉砕した。島には五つの村があったが,この戦闘ですべて破壊され,現在,人びとは北部海岸の一地区で生活している。
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