ポゴージン(読み)ぽごーじん(英語表記)Николай Фёдорович Погодин/Nikolay Fyodorovich Pogodin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポゴージン」の意味・わかりやすい解説

ポゴージン
ぽごーじん
Николай Фёдорович Погодин/Nikolay Fyodorovich Pogodin
(1900―1962)

ソ連劇作家。本姓ストゥカロフСтукалов/Stukalov。新聞通信員として各地を訪ね、ルポルタージュを数多く手がけた。処女作は『テンポ』(1930)、以来『斧(おの)の詩』『わが友』『貴族』などの一連戯曲で社会主義建設に鋭い関心をみせる。その後、史的主題にも取り組み、レーニン民衆を描く革命劇三部作『銃を持った人』(1937)、『クレムリン大時計』(1942~56)、『第三の悲愴(ひそう)』(1959)で劇壇の中心的存在となった。

[柳 富子]

『野崎韶夫訳『クレムリンの大時計』(『ソビエト現代劇集』所収・1981・白水社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポゴージン」の意味・わかりやすい解説

ポゴージン
Pogodin, Mikhail Petrovich

[生]1800.11.23. モスクワ
[没]1875.12.20. モスクワ
ロシアの歴史家,評論家,ジャーナリスト。農奴の子に生れ,1821年モスクワ大学を卒業。 26~44年モスクワ大学歴史学教授。 27~30年『モスクワ報知』 Moskovskii vestnik,41~56年『モスクワ人』 Moskvityaninを発行。スラブ主義的,国粋主義的な立場から V.G.ベリンスキーらと論争した。歴史の分野には『ロシア史に関する研究,注解および講義』 Issledovaniya,zamechaniya i lektsii o russkoi istorii (7巻,1846~57) がある。

ポゴージン
Pogodin, Nikolai Fëdorovich

[生]1900.11.16. ドネツク
[没]1962.9.19. モスクワ
ソ連の劇作家。本名 Stukalov。農民の家に生れ,貧窮のなかに育った。 1922年以来『プラウダ』紙通信員として多くのルポルタージュを書いた。現実生活の取材を基に『わが友』 Moi drug (1932) ,『貴族』 Aristokraty (34) など労働をテーマとした戯曲を発表。レーニンを主人公にした『銃を持った人』 Chelovek s ruzh'ëm (37) ,『クレムリンの大時計』 Kremlëvskie kuranty (42) では歴史的なテーマを追求した。

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