ポートルイス(読み)ぽーとるいす(英語表記)Port Louis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポートルイス」の意味・わかりやすい解説

ポートルイス
Port Louis

モーリシャスの首都。港湾都市。モーリシャス島北西岸に位置。山地に囲まれた湾入部に位置し,東と南東の貿易風がさえぎられて自然の良港をなす。 1736年フランス人が南アフリカ,アジア,ヨーロッパを結ぶ海上交通の要地として建設,スエズ運河完成まではインド航路の要衝であった。モーリシャス唯一の貿易港で,主産物の砂糖を輸出。輸出入品の集散のほか製糖,たばこ製造などの工業がある。 19世紀から 20世紀初めにかけてサトウキビプランテーションで働いたインド人労働者の居住区アープラバシ・ガートが,2006年世界遺産の文化遺産に登録された。モーリシャス大学がある。人口 14万9054(2008推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポートルイス」の意味・わかりやすい解説

ポート・ルイス
ぽーとるいす
Port Louis

インド洋南西部の島国モーリシャスの首都。モーリシャス島北西端に位置する港町で、人口14万4300(2000)。1968年の独立以前、モーリシャスの植民地化の過程で何度か名称がかわり、オランダ領時代にはノルト・ウェスト・ハーフェン、フランス領時代のナポレオン期にはナポレオン港、イギリス領時代にはノース・ウェスト・ハーバーとよばれた。背後に山を控えた天然の良港で、南西インド洋の主要港となっている。モーリシャスの主要農産物であるサトウキビを輸出する。イギリス海軍の基地が置かれ、南南東45キロメートルにはプレサンス国際空港がある。

[林 晃史]

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