マアーン(その他表記)Ma`ān

デジタル大辞泉 「マアーン」の意味・読み・例文・類語

マアーン(Ma'an)

ヨルダン南部都市。同国南部最大の都市であり、行政中心地。また古代よりエジプトシリアを結ぶ幹線道路沿いに位置し、現在も農産物集散地になっている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マアーン」の意味・わかりやすい解説

マアーン
Ma`ān

ヨルダン中央南部,マアーン県の県都。乾燥砂漠的気候の高原にあり,南部の地方に散在する遊牧民の,行政的,地域的交易の中心地。以前のヘジャーズ鉄道南方終点にあたり,北のアンマン,南のアカバ,さらには内陸地帯の交通の分岐点でもある。 1925年に,サウジアラビアのイブン・サウード王がヒジャーズ地方を征服して以来,イギリスはマアーン地方をトランスヨルダンに属させたが,事実上の併合は 65年までサウジアラビアから正式に承認されなかった。北西 30kmの山中には,ペトラ遺跡がある。人口2万 7000 (1990推計) 。

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百科事典マイペディア 「マアーン」の意味・わかりやすい解説

マアーン

ヨルダンの南部の町。首都のアンマンから,さらに隣国シリアの首都ダマスカスへ通ずる主要鉄道上に位置している。同国南部の行政の中心地で,周辺で生産される農産物などの集散地になっている。かつての中東の隊商路やメッカへの巡礼路が通り,アンマンとアカバの間の主要な宿泊地であった。人口2万9974人(2005)。

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