マクロレンズ(英語表記)macro lens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクロレンズ」の意味・わかりやすい解説

マクロレンズ
macro lens

通常のレンズより近接撮影が可能なレンズ。マイクロレンズとも呼ばれる。近接時でも解像力が低下しない。最大で写真フィルム,あるいは撮像素子上に実物と同じ大きさ(等倍),また半分の大きさ(1/2倍)に写すことができる。35ミリ判の場合,焦点距離 50~60mmを標準マクロ,90~105mmを中望遠マクロ,180~200mmを望遠マクロと呼ぶ。焦点距離が長いほどレンズ先端から被写体までの距離(ワーキングディスタンス)が長くとれるので,近づくのが難しい昆虫や,フラッシュを多用したライティングをする際には焦点距離が長いものを,後ろに下がれない場合や複写などには焦点距離が短いものを使用する。花や昆虫などの自然写真や,料理や小物の撮影に使用されることが多い。

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