改訂新版 世界大百科事典 「マタチッチ」の意味・わかりやすい解説
マタチッチ
Lovro von Matačić
生没年:1899-1985
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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旧ユーゴスラビアの指揮者。クロアチア出身。ウィーン少年合唱団を経てウィーン音楽大学に学ぶ。1919年ドイツでデビューしたが、38年には故国に帰って活動、同国の代表的な指揮者となる。第二次世界大戦後、ウィーン、ミュンヘン、ミラノなど各地の歌劇場に客演して名をあげ、56~58年ドレスデン国立歌劇場、61~66年フランクフルト歌劇場の音楽総監督となる。その後ザグレブ・フィルハーモニーとモンテ・カルロ国立歌劇場の音楽監督を務めたが、78年以後は健康優れずフリーで活動、ザグレブに没した。65年(昭和40)スラブ歌劇団と初来日してNHK交響楽団と共演、その後もしばしば来日してN響に客演し、同団の名誉指揮者となった。重厚で説得力のある芸風で、ベートーベン、ワーグナー、ブルックナーに真価を発揮した。
[岩井宏之]
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...