現代外国人名録2016 「マックスガロ」の解説
マックス ガロ
Max Louis Gallo
- 職業・肩書
- 歴史家,作家,政治家
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1932年1月7日
- 出生地
- ニース
- 資格
- アカデミー・フランセーズ会員〔2007年〕
- 経歴
- 両親はイタリア系で、ニースで生まれ育つ。大学で歴史を専攻、当初は技師となったが、歴史家に転じる。また、共産党員だったが、1956年ハンガリー事件を機に離党した。「ムッソリーニのイタリア」(’64年)、「フランコ時代のスペイン史」(’69年)など、主に20世紀の南欧史に関する著作を発表し、歴史家としての地位を確立した後、小説を書き始める。処女作「勝利者たちの行列」(’72年)、「海への一歩」(’73年)から「天使の入江」3部作(’75〜76年)まで、ほとんど毎年新作を発表して、’70年代に最も活躍した作家の一人となる。週刊誌「レクスプレス」の常任寄稿家として才筆を振るい、また「マタン」編集長を務めるなど、現代フランスの代表的知識人の一人として活躍を続ける。一方、その知名度に着目した社会党の要請を受け、’80年代から政界でも活動。’81〜83年国民議会議員、’83年仏政府スポークスマン(閣外相)などを歴任し、’84年から欧州議会議員。仏社会党全国書記も務めた。’94年から公職を離れて執筆に専念。ド・ゴールやナポレオンを素材にした作品で広範な読者を得て、国民的作家となった。2007年アカデミー・フランセーズ会員。他の著書に「イタリアか、死か―英雄ガリバルディの生涯」(1982年)、「カエサル!」(2003年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報