日本大百科全書(ニッポニカ) 「マリナー」の意味・わかりやすい解説
マリナー
まりなー
Sir Neville Marriner
(1924―2016)
イギリスの指揮者。リンカーンシャー州のリンカーン生まれ。ロンドン王立音楽院とパリ音楽院でバイオリンを学び、初めフィルハーモニア管弦楽団、ついでロンドン交響楽団のバイオリン奏者となる。1959年アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズAcademy of St. Martin-in-the-Fields(日本では「アカデミー室内管弦楽団」と略記)を組織、指揮活動を始める。マリナーとアカデミー室内管とは以後ずっとコンビを組み続け、演奏と録音で多くの成果をあげている。1969年ロサンゼルス室内管弦楽団の音楽監督を兼任したのを機にロンドン響を退団、指揮に専念。1979~1986年ミネソタ管弦楽団音楽監督、1986~1989年シュトゥットガルト放送交響楽団音楽監督を兼任。オペラと前衛音楽のほかはなんでもこなす広いレパートリーの持ち主である。1972年(昭和47)初来日。1985年「ナイト」の称号を受けた。
[岩井宏之]