マルボルク(読み)まるぼるく(英語表記)Malbork

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルボルク」の意味・わかりやすい解説

マルボルク
まるぼるく
Malbork

ポーランド北部、ポモジェ県の都市。ビスワ川下流デルタ右岸の分流ノガト川に臨む。人口4万0129(2000)。現在は地方の小中心地であるが、町の歴史は古く、13世紀の城塞(じょうさい)が残る。チュートン騎士団の重要な活動拠点で、東プロイセンの西端にあたり、ドイツ語名をマリエンブルクMarienburgという。歴史的建造物が多く、観光地となっている。ノガト川沿いに建つチュートン騎士団の城(現・博物館)は有名。製糖亜麻(あま)加工、酪製品製造など地方資源型の工業があるほか、大規模な食肉工場が立地する。

山本 茂]

世界遺産の登録

チュートン騎士団(ドイツ騎士団)の城は1997年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「マルボルクのドイツ騎士団の城」として世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルボルク」の意味・わかりやすい解説

マルボルク
Malbork

ポーランド北部,ポモルスキェ県の工業都市。ドイツ語ではマリーエンブルク Marienburg。グダニスク南東約 40km,ウィスワ川支流のノガト川沿いに位置する。 13世紀にドイツ騎士団により建設された城塞を中心に発達し,南北貿易基地として栄えた。 1466年ポーランド王国に編入,1772年プロシア領,第2次世界大戦後ポーランド領となる。繊維機械,食品加工などの工業が盛ん。 14世紀の市庁舎があり,ドイツ騎士団の城塞は 1997年世界遺産の文化遺産に登録。人口3万 8747 (2002) 。

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