ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンク」の意味・わかりやすい解説
マンク
Monck(Monk), George, 1st Duke of Albemarle
[没]1670.1.3. ホワイトホール
イギリスの軍人。清教徒革命で初めアイルランドにおいて国王派を指揮して戦ったが,敗れて捕えられた。 1646年議会派に転じ,50年 O.クロムウェルに信任されてスコットランド制圧軍司令官。 52年艦隊司令官となり,イギリス=オランダ戦争 (第1次) においてオランダ海軍を破り,54年スコットランド総督に任命された。 O.クロムウェルの死後は R.クロムウェルを支持したが,59年 J.ランバートが政権を取ると軍を率いてロンドンに南下,彼を打ち破って実権を握り (1660) ,チャールズ2世と通じて王政復古への道を開き,その功によりアルベマール公爵に任じられた。第2次イギリス=オランダ戦争にも艦隊司令官として軍功をあげた。
マンク
Monck, Walter Nugent
[没]1958.10.21.
イギリスの俳優,演出家。 W.ポールの弟子。初め俳優として出演していたが,1911年ノリッジ・プレーヤーズ劇団を結成,19年から同劇団で演出にあたった。また 21年にはノリッジにエリザベス朝様式のマダーマーケット劇場を設立,シェークスピア,ギリシア悲劇,G.B.ショーの作品などを演出。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報