日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミゾラム」の意味・わかりやすい解説
ミゾラム
みぞらむ
Mizoram
インド東部にある州。ミャンマーとバングラデシュに挟まれた山間に位置する。面積2万1081平方キロメートル、人口89万1058(2001)、109万7206(2011センサス)。州都はアイジャル。ヒマラヤの延長であるアラカン山脈沿いの前山地帯で、熱帯密林の未開地が多い。多くの住民はミゾとよばれる少数民族で、ナーガランド、アッサムなどとともに、サンスクリット系というよりも、アジア的、モンゴロイド的である。ナガ人の反乱のようにインドから独立のおそれがあるので政府直轄地区としていたが、1986年8月州への昇格を決定した。住民の多くは原始的な焼畑か定住農業を営み、茶やケシ、トウモロコシ、キビ、タロイモなどを栽培している。
[北川建次]