日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
メガワティ・スカルノプトリ
めがわてぃすかるのぷとり
Megawati Sukarnoputri
(1947― )
インドネシアの政治家。ジョクジャカルタ出身。インドネシア初代大統領スカルノの長女。パジャジャラン大学、インドネシア大学をいずれも中退。1983年にインドネシア民主党(PDI)ジャカルタ支部副部長。1987年、国会議員に当選。1994年にPDI党首に選出されたが、スハルト政権の後押しを受けた党内造反派によって、1996年に解任された。だが、大衆人気は衰えず、1998年のスカルノ大統領追悼行事で行った演説には、10万人もの支持者が集まった。1999年2月に闘争民主党を旗揚げし、党首就任。同年6月の総選挙で同党は第一党の座を獲得した。同年10月大統領選に出馬。ワヒド候補に敗れたが、副大統領となった。ワヒドとともに国民和解を目ざす新政権を発足させたが、2001年ワヒドが不正資金疑惑などにより罷免されたため、その後を受けて第5代大統領に就任した(~2004)。
[編集部]